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宇宙飛行士と歯

2023.3.7 こんにちは。歯科衛生士の石垣です。

宇宙飛行士と歯

こんにちは。歯科衛生士の石垣です。
今回は宇宙飛行士と歯の関係についてお話しします。

先日、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が14年ぶりに実施した宇宙飛行士の選抜試験について、諏訪 理さん(46)と米田あゆさん(28)が選ばれたことが明らかになりましたね。
さまざまな試験をクリアしたお2人ですが、宇宙飛行士になるためには歯やお口が健康でないといけないことを皆様はご存知でしょうか?

虫歯があると宇宙飛行士にはなれないのか?

JAXAの医師は「フライト前にちゃんと治療すれば大丈夫です」と話されています。悪い歯があっても治療済みであれば問題はなく、歯に詰め物があっても大丈夫なのです。
宇宙飛行士は打上げの前に、外れそうな詰め物はないか、飛行中に悪くなりそうな歯はないか、歯科医師に検診を受けることになっています。
宇宙空間で着る宇宙服の中と、宇宙服を着ない宇宙船の中では気圧が大きく変わります。もし虫歯や治療が不十分な歯があると、気圧の変化でひどい歯の痛みが起こる可能性がとても高いのです。
日本人初の宇宙飛行士である毛利衛さんは「1995年の選抜では親不知と虫歯の治療をしないままに2次選抜に臨んだため、不合格通知の紙にはしっかりと『歯科治療の必要を認める』という一文があった」と話されています。
もし宇宙で歯の痛みがでたら、まず痛み止めの薬を飲みますが、それでも痛みを抑えるられない場合は、医師の指導の下、他の宇宙飛行士が歯を抜く可能性があります。
無重力空間で歯を削るような治療をすれば、水分や削ったものが飛び散って周りの機械の故障を引き起こしてしまいます。
そのため宇宙飛行士の訓練には、歯を抜く訓練もあるのだとか…。

宇宙飛行士以外でも、パイロットやダイビングをされる方も、気圧の変化で歯の痛みがでないようしっかり治療をされる必要があります。もちろん虫歯予防はどなたにとっても大切です。お家でのケアと定期的な歯科検診を心がけましょう!

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