お子様の歯を治療するために大切なことは、歯科医院・お子様・保護者様の3者の協力があって初めてしっかりとした治療を行えます。歯科医院で出来ることは、治療をし、予防をすること。保護者の方が出来ることは、お子様の歯磨きの手伝いや食生活の管理、指しゃぶりなどのくせの防止。そして歯科医院と保護者が一丸となって、お子様に歯の大切さを伝え見守ること。
大人になったときに困らないよう、今だからこそ出来ることをしっかりと行っていきましょう。
生まれてきたばかりの赤ちゃんのお口の中に虫歯菌はありません。
指しゃぶりや大人の箸、子供が触るもの、大人が触ったもの、外出時にふれたものなど、虫歯菌は色々なところに存在し、これを赤ちゃんが口に入れる事で虫歯菌は移ってしまいます。
虫歯菌ゼロという人はいませんが、虫歯菌の少ないお口の中の環境を作っておけば生涯、虫歯になりにくい環境になります。
当院では、小さいうちから『カリエスフリー』(虫歯ゼロ)を目指すお口の環境を作ることを目標としています。
成長するにつれ乳歯は永久歯に生え変わります。『いずれ生え変わるから』と言って虫歯になった乳歯をそのままにしていいわけではありません。乳歯の虫歯は永久歯に大きな影響を与えます。
①永久歯の質や形を悪くする
②永久歯の歯並びが悪くなる
③発音の障害が出る
④体全体やアゴの発育に影響を与える
虫歯は治療するだけでは治ったことにはなりません。再発しないように日々のケアをしっかりと行いましょう。
乳歯がぐらぐらして中々抜けない場合は、1度検診を行うことをお勧めします。ぐらつく乳歯の下の永久歯が虫歯になってしまうケースがよくあります。外から口の中を見ても歯ぐきの中の状態は分からないので、虫歯になっている事に気づかないケースがあります。日本の成人92%がお口の中に疾患を抱えることになる原因がこの時期から始まってしまうので、歯がぐらぐらしているのに中々抜けない場合は注意が必要です。
お子様の歯が将来何本残るかは6歳前後で決まってしまいます。その理由は6歳前後に最初の永久歯(6歳臼歯)が生えてくるからです。6歳臼歯とは、前歯から6番目の大きな奥歯です。生え始めの歯は虫歯になりやすく、小さなお子様が1人で上手に歯磨きができない時期に生えてくるので、磨き残しなどが原因で虫歯になる可能性がとても高い歯です。6歳臼歯のケアを怠ると他の歯に悪い影響を与えてしまいます。
歯科衛生士によるブラッシング指導を行っていきます。小さなうちから正しい歯磨き方法を身につけることで、大人になっても正しい歯磨き方法が習慣として身につきます。
歯科医院でないと出来ない濃度の濃いフッ素を、 3~6ヶ月ごとに塗布をし虫歯予防をします。
虫歯は歯の溝からできることが多いので、虫歯になりやすい部分の溝をあらかじめ埋めて虫歯を予防しようという考えの治療です。特に生えたての歯に非常に効果的です。