2022年9月13日
こんにちは。歯科衛生士の石垣です。
いつも定期的なクリーニングや治療にお越し頂きありがとうございます!
今回は最近話題となっている国民皆歯科健診について取り上げたいと思います。
国民皆歯科健診とは?
日本では、企業において一定の条件を満たした人たちに対し、健康診断を受けてもらう義務があります。一方で歯科健診については義務化がされていません。
政府では今年6月、歯科健診についても重要性を鑑み、「国民皆歯科健診」として企業での実施の義務化が検討されています。
日本のお口事情
歯科健診の義務化が検討される理由は、日本のお口への意識が低いことにあります。
日本では、80歳時点での平均残存歯数が約15本に留まります。(平成28年時点)
対して、同じく先進国のスウェーデンやアメリカなどでは約25本の平均残存歯数となります。
日本との差の大きな要因となっていると考えられるのが、定期的な歯科健診の受診率です。
世界的にお口への意識が高まる中、日本ではいまだ多くの人が、痛みなどの症状があらわれてから歯科を受診しています。
先進国の中で低い日本の歯科健診の受診率
現在、日本の定期的な歯科健診の受診率は、50%程度に留まります。
対して、世界で最もお口への意識が高いとされているスウェーデンの受診率は80%以上にもなります。
また他欧米諸国においても、定期的な歯科健診の受診率は70%前後と高い水準です。
スウェーデンは1970年に定期的な歯科健診が義務化されており、アメリカでも民間の歯科保険に入っていれば歯科健診は無料です。
そのため、日本でも歯科健診を義務化することで虫歯や歯周病の予防や早期発見・治療へとつなげ、長期的には医療費の削減を目指しています。
義務化はいつから?
日本政府は、国民皆歯科健診の制度の2025年導入を目指しています。具体的な時期については、今後決定されると思われます。
大人になっても定期的な歯科健診を受けよう!
学校歯科健康診断など、子どもの頃は定期的に歯科健診を受けられていた方も、社会人になり忙しくなると、お口の健康に意識が向けられないことも多いと思います。知らないうちに虫歯になっていたり、歯茎の病気にかかっているかもしれません。
病気の予防や、早期に発見し治療をするためにも、1年に数回はお口のクリーニングや健診をおすすめします!
国も義務化を目指す歯科健診、久しぶりの方は、これを機会に受けてみるのはいかがでしょうか?
皆様のお越しをお待ちしております!