2021/3/10
こんにちは、歯科衛生士の石垣です。
ヨーグルトでお口が健康に?
こんにちは、歯科衛生士の石垣です。
今回はヨーグルトとお口の健康についてお話します。
皆様、ヨーグルトには乳酸菌が含まれていることはご存じかと思います。
乳酸菌の効果として腸内環境の改善などは有名ですが、近年の研究では歯周病予防にも効果があることがわかってきているのです!
では具体的に乳酸菌とはなんなのでしょうか?
乳酸菌が歯周病を予防する理由は?
人間の体には膨大な量と種類の菌が生息しており、もちろんお口の中にも、じつに 300~700 種類の細菌が人それぞれ固有のバランスで棲みついています。
菌には人間に有益な「善玉菌」、病気やトラブルの原因になる「悪玉菌」、優勢な菌に合わせてどちらにもな「日和見菌」の 3 種類に分類されます。そして、体内菌のバランスが悪玉菌に優位な状態になってしまうと、様々な病気を引き起こすことがわかっています。
乳酸菌は善玉菌に分類され、抗菌作用など悪玉菌の繁殖を抑制する働きを持ちます。この働きがお口に住む歯周病菌にも有効とされているのです。
近年、ヨーグルト製品に乳酸菌名があるものが多いのは、こういった効果への需要が高まっているからではないでしょうか。
では、ヨーグルトを食べるだけでお口は健康になるのでしょうか?
答えは×です。ヨーグルトの種類や食べる時間帯、もちろん歯磨きも重要です!!
お口のためにヨーグルトを効果的にとるには?
ヨーグルトを食べるおすすめの時間帯は、夜や就寝前とされています。
ただし、夜にヨーグルトを食べる時は無糖のヨーグルトがおすすめです。砂糖が含まれているヨーグルトは歯周病菌や虫歯菌にとっても大好物です。逆効果になってしまうので気をつけましょう。
お口の健康の基本は歯磨きです!
ヨーグルトがお口の健康に効果的でも、予防の基本は毎日の歯磨きになります。
ヨーグルトを食べて乳酸菌を取り入れても、歯垢などの汚れが除去されるわけではありません。食後や就寝前に、しっかり歯を磨いてお口を清潔に保つことも心掛けましょう。
歯科医院での定期的な健診や専門的なクリーニングもとても重要です。
一緒にお口の健康を守っていきましょう!皆様の来院を心よりお待ちしております。