2021年10月29日 こんにちは歯科衛生の金坂です。
今回は歯周病菌に関してのお話です。
『腸内フローラ』はよく耳にすることがあると思います。これは腸のバランスの事ですが、
口の中の細菌にもバランスがあり、500種以上の多数の細菌・微生物が生息しているのをご存じですか?
口の中の細菌も腸内と同じように善玉菌、悪玉菌、日和見菌(善玉にも悪玉にもなり得る菌)が混在しており『口内フローラ』と呼ばれています。
この口内フローラのバランスが乱れるとむし歯や歯周病を引き起こすだけでなく、動脈硬化や心筋梗塞といった病気を引き起こす原因にもなります。
歯周病菌は18歳以上で感染するとされていますが、一度感染するとその菌は減らせても完全に死滅させることはできず、変えることができるのは菌のバランスのみです。
人によってどの歯周病菌の量も違ってきます。
歯周病やむし歯を発生させ進行させるのが悪玉菌ですが、重度の歯周病に影響をあたえている悪玉菌の中でも特に凶悪な菌として有名なのがP.g菌です。
このP.g菌の一番厄介な点は他の悪玉菌を活発にするだけでなく、日和見菌を悪玉菌に変えてしまう力があるということです。つまり悪玉菌の親分のような存在なのです。
口内フローラを保つためにはこのP.g菌の力を抑えなければなりません。
今注目されている成分でウコン由来のクルクミンというのがあります。このクルクミンは口腔内の善玉菌のバランスを崩すことなく悪玉菌の親分であるP.g菌を効果的に減らすことが証明されており、非常に注目されはじめました。
このP.g菌に特化した歯磨剤が販売され話題になっており、当院でも取り扱いが始まったのでご紹介します。
●定価 ¥1.500
●クルクミンを湿潤剤として配合
●6歳以上から使用可能
●味はジンジャーミントでさっぱり
●研磨剤、発泡剤、合成甘味料不使用
●フッ素配合でむし歯の発生及び進行の予防
この商品は学会での症例発表でも使用されたり販売当初品薄になるほど注目されてます。
自分はどれだけP.g菌がいるのか?知りたい方には保険適用外(¥2.200)P.g菌の量を測定する検査も可能で使用前・使用後の変化を知ることができます。
Pg菌の量を減らすと歯周病の悪化を防ぐことができ、それにより歯周病菌が原因で今後おこりうる体の病気の予防にもつながります。
気になる方はぜひスタッフにお声掛けください。