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歯牙移植について

2020年6月9日


こんにちは。歯科衛生士の石垣です。
4月より勤務させて頂いております。よろしくお願い致します!
緊急事態宣言が解除され、外出する機会が増えた方も多いのではないでしょうか。当院も引き続き感染予防に取り組み診療を行なっております。皆様の来院を心よりお待ちしております。

今日は歯牙移植について紹介させてください。
歯牙移植とは、虫歯などで歯が抜けたところを補う方法で、健康な親知らずなどを移植する方法です。これは、両隣の歯を削る必要のあるブリッジ、人工の歯である義歯やインプラントとは異なり、自然な歯の機能を生かせるのが特徴です。また自分の歯を使用するので、違和感や拒絶反応も少なく、保険で行うことができます。
一方で、歯を抜いたところの歯周病が進行していて骨が失われてしまっていたり、移植に使う歯の状態や形態によって困難な場合もあります。
移植は必ずしも全て上手くいくわけではなく、歯と骨を繋いでいる歯根膜がしっかりと付着せずに脱落してしまったり、骨と癒着してしまうことなどがあります。移植に伴うメリット、デメリットについては充分に説明致しますので、ご理解頂いた上で治療に臨まれることをお勧めします。

メリット
自分の歯を生かせる
違和感、拒絶反応が少ない
安定した咬み心地がある
年齢制限がない

デメリット
保険で行える
歯周病が進行していると難しい
歯の状態や形態によって困難な場合がある
生着しない、骨と癒着するなどのリスクがある

移植前後のレントゲン写真
①右上の奥歯が1本失われています。右下に親知らずがあるので、右上に移植します。
②移植をしました。維持のために隣の歯と固定しています。
③移植をしてから数年後のレントゲン写真です。骨もできて安定しています。

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