2018年3月8日
こんにちは。
先週末は暖かく春を思わせるお天気でしたが今週に入りまた寒さが戻ってきてしまいました。
寒暖の差で体調を崩さないようにしましょうね。
今日は勉強会の報告をさせてもらいます。
今回の勉強会のテーマは『口腔機能管理(摂食嚥下機能)』についてです。
今回は歯科医師や歯科衛生士に特化された勉強会ではなく、看護師や栄養士・薬剤師や言語聴覚士の方々等、色々な職種の方が参加できる勉強会でした。
現在問題になっている高齢化社会、現時点で高齢化率は約28%で50年後には38.4%、国民の約2.6人に1人が65歳以上の高齢者となる社会が到来すると推計されています。
そしてそれ程遠くない20年後には、1人暮らしの高齢者が約4割に達するとも言われているそうです。
私達医療従事者はこのような高齢者を支える為に、「家族」だけではなく「病院や診療所」「介護施設や事業所」「ケアマネージャー」と言ったケアチームで生活支援や食支援、口腔機能の維持・改善等を行っています。
そして私達歯科医師や歯科衛生士は特に摂食嚥下障害について気をつけなければなりません。
そしてこの「口に含んで噛んで飲み込む」という行為は全身状態とも大きく影響するそうです。
例えば…
☆加齢による影響→・噛み砕く力が低下し食塊形成が不十分となる
・嚥下のタイミングがずれてむせやすくなる
☆認知機能の低下→・口に運ぶペースが速くなりむせやすくなる
☆体力の低下→・摂食姿勢の保持が困難になり嚥下しにくくむせやすくなる
等々です。(ほんの一例です)
摂食嚥下障害チェック表があるので是非ご心配な方はやってみてください。
当院では通院が難しい患者さんの訪問診療も行っております。
診療や口腔ケアだけではなく、このような「口腔機能管理」の気付きも行えるようにしていきたいです。