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癒合歯について

2024.04.30 こんにちは、歯科衛生士の吉岡です。

先日診療中に立て続けに癒合歯を持つお子さんを拝見することがありましたので、今日は癒合歯についてお話させてください!

癒合歯(ゆごうし)とは1本ずつ生えてくるはずの歯が2本くっついた状態で生えてきた歯のことです。

多くは乳歯に、約3~4%の割合で発現します。数字で見るとすごく稀なようにも感じますが、歯科医療従事者からするとあまり珍しいこととも思いません。
かく言ううちの娘にも、癒合歯があります!


乳歯は真ん中から奥歯に向かって1本ずつABCDEと数えていきますが、癒合歯に多いのは

下のAB>下のBC>上のAB

の順に多くなっているようです。

生え変わりがまだなうちは癒合歯に対しての処置は必要ありません。
人によっては癒合している歯の真ん中あたりの表面や裏側に溝があるので、そこに汚れがたまらないように歯磨きに気をつけていただければ充分です!

ただ、癒合歯を持つ子の約40%は後継永久歯の異常(欠如あるいは癒合)があるようです。
永久歯の癒合はかなり稀なのでほとんどの場合は永久歯の欠如が多いかと思います。

下のAB癒合で約15%
下のBC癒合では約70%
上のAB癒合では約66%

の割合で後継永久歯の異常(欠如または癒合)があるようです。

永久歯のあるなしで癒合歯が適切なタイミングで抜けなかったり、逆に早く抜けたりします。
また、永久歯が欠如していると歯並びにも影響することがあります。
生え変わりが始まる頃などにレントゲン撮影でチェックして、場合によっては矯正治療で歯並びを整えていくことをオススメします!

写真は娘の癒合歯です。左下のBC癒合ですね。
(癒合歯もさることながら歯並びも不安…(´・_・`))

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